買い頃感のヘルスケア、JNJ以外ではPFE(ファイザー)が最適。
米国株投資家の皆さんこんにちは。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。
いつもつたないそして長いレポートをお読みいただきありがとうございます。今日も長いですが一生懸命調べたのでどうぞお付き合いください。(かわいいネコを見つけたので載せました)
前回「下げ止まり感のあるヘルスケア、JNJかPFEどちらを買う?」をレポートさせていただきました。
一つ買うとしたらJNJ(ジョンソン&ジョンソン)だと結論しました。ただJNJの不満な点は、配当が2.76%と希望の3%に届かないことです。PFE(ファイザー)は配当が3.9%と魅力的ですが、他の製薬会社を調べないとPFEの優位性がわからない。ということでした。今日は他の製薬会社との比較をして、PFE以上の銘柄があるか検証しました。その前にヘルスケアETFを買う方法も有るかを調べました。
ETFは私にはナシです。
ヘルスケアETFを検討しました。VHTとXLVとIXJの3つです。年間手数料もまずまずですが配当が1.5%程度ととにかく低いです。この点でETFは私にはナシと結論しました。
PFE(ファイザー)以上の製薬会社があるかを検証しました。
結論を先に言いますと、あくまで私の立場ですが、
PFE以上の製薬会社はない。
と結論しました。(私の投資基準での判断です。他の銘柄が悪いということではありません)
以下は検証した過程を書いておきます。面倒な方は途中をとばして最後だけお読みいただいても全く問題ありません。
四季報を読みましたが薬の名前などよくわからないことが多いです。そこでヘルスケア優良7銘柄を従業員1人当たりの税引き前利益の少ない順から並べて会社の性格を分けてみました。これが少ない方が値段の安い薬をつくっていて稼ぎは低いが安定している感じがします。
従業員一人当たりの税引き前利益低い順
税前利益 従業員数 1人利益 株価 PER 配当 時価総額
億ドル 人 万ドル ドル % 億ドル
①ABTアボット 40 74000 5.4 38.42 24.17 2.76 56
②JNJ J&J 228 127100 17.9 115.96 18.82 2.76 3156
③MRKメルク 133 66945 19.6 59.56 22.79 3.16 1685
④PFEファイザー 200 97900 20.3 32.48 16.42 3.94 1992
⑤BMYブリストル 57 25000 22.8 59.61 23.67 2.62 993
⑥ABBVアッビー 99 28000 35.4 62.34 14.08 4.11 1011
⑦AMGNアムジェン199 17900 58.7 147.55 14.66 3.12 1090
次は2015年から2018年12月の売上高(億ドル)純利益 〃 EPS(ドル)です
15 16 17 18 15 16 17 18 15 16 17 18
①ABTアボット 204 209 224 233 44 32 36 40 2.93 2.20 2.45 2.72
②JNJ J&J 701 721 755 784 154 186 196 207 5.48 6.69 7.10 7.58
③MRKメルク 395 397 396 410 44 104 105 113 1.56 3.75 3.85 4.21
④PFEファイザー 489 528 548 561 70 151 159 170 1.11 2.46 2.64 2.88
⑤BMYブリストル 166 188 203 215 16 44 51 58 0.93 2.63 3.04 3.43
⑥ABBVアッビー 229 258 284 306 51 78 92 105 3.13 4.80 5.67 6.53
⑦AMGNアムジェン 217 228 237 243 69 85 91 97 9.06 11.36 12.42 13.32
(従業員は2015年12月、税引き前利益は2016年12月予想、四季報より12/20 per配
当はbloomberg) GILDは長期チャートが長期低落傾向にあり外しました。
(検証) 一人当たりの利益はかなりの違いがあります。もと同じ会社の①ABTと⑥ABBVは見事に会社の性格が分かれています。汎用薬、後発薬のABTとバイオ新薬のABBVという住み分けです。ABBVの4.11%は魅力なので調べてみます。
ABBV(アッビー)の売り上げの68%は「ヒュミラー」というメガヒット薬で占められている。
リウマチ治療薬のヒュミラーは全世界で156億ドルの売り上げ予定だそうです。(2016年見込み)しかし、この薬は2016年で米国では特許が切れるそうです。四季報では「バイオ後続品の影響懸念だが適応症拡大で対応」とあります。156億ドルというとABBVの2016年売り上げ予想の68%に相当します。今後どうなるのかはこの記事ではわかりません。でも四季報では今後の売上、利益とも拡大としています。一体どういうことなんでしょう?
チャートを見てみます。2年です。 チャートはいずれも ヤフー
不思議なことに特許切れなのにさほど株価は下がっていません。半値くらいになっていてもおかしくないのですが。きっと私にはわからない理由があるのでしょう。わからないので私には買えない銘柄に見えます。
他にも探しましたがPFE以上の銘柄を探すことができませんでした。スイスのロッシュやノバルティスも有力らしいですが今回は調べられませんでした。調べて内容が良ければまたレポートします。
そこでヘルスケア投資の私なりの対策は?
JNJの配当が低い欠点をカバーする銘柄はPFEが最適だと判断しました。
そこでJNJとPFEを合わせた会社を作ってみると
時価総額5400億ドル 売上高1250億ドル 純利益336億ドル になります。
時価総額の割合、JNJ:PFE=3:2で合わせるとPER17.9、配当3.33%になります。これは私の希望に見事に合っています。
合わせた会社は薬品群も増えてリスクも低減するように思えます。(でも都合よすぎて何か見落としているかもしれません。お気づきの方はメールください)
私の方針
①JNJとPFEを60%、40%の割合で保有する。
②配当3%超で問題もなさそうなMRK、AMGNは割安な時があれば少し加える。
という方針を立てました。でもJNJとPFEの保有割合にはあまりこだわらずに割安な方をその都度買っていって、最終的に3:2になればいいかなと考えています。
以上チンギスハンでした。
長いレポートをお読みいただきありがとうございました。
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