チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

チャイナショックに備える。(2)遠い先の話ではない。

 米国株投資家のみなさんこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
今日は1月8日です。8番目の高さ、北の涸沢岳(からさわだけ3110m)です。こんな絶景の時があるんですね。

     

 さて昨日の続きです。チャイナショックは10年20年という遠い先の話ではありません。もちろん私は起こることを望んでいるわけではありません。しかし、今のままだと起こるのは必然と考えます。それもここ数年のうちです。
昨日のまとめを兼ねて要点を記します。
(1)中国の経済規模は日本の2倍と大きいこと。
(2)今までの成長路線が行き詰っていること。
(3)輸出が振るわず、新しく内需拡大などを模索しているが、経済規模が巨大であるため転換は簡単ではないこと。
(4)指導部に派閥争いがあり、困難に対して一致団結にはほど遠いこと。
(5)習近平の父は、習 仲勲といい革命の戦士で党幹部である。気骨のある人物であり国や親分のためにはわが身をいとわなかった。そのDNAは習近平に受け継がれている。
(6)習近平は、太子党だが甘やかされた「お坊ちゃん」ではなく、文革の嵐を経験している。16歳から7年間を農村で過ごしており、それからのし上がった「ど根性」を持った人物で油断できない。
(7)習近平は、全体の幸せより自分の独裁を優先している兆候がみられること。


 共産主義であることをはぎ取らなければ本当の姿が見えてこない。
 20世紀は「共産主義」が流行しました。「共産主義」はそこそこの知識がある人ならどう考えても資本主義より優れていると思われました。そこで、「革命」が志向され、成功した国では実行されました。この世紀の社会実験は累々たる犠牲のもとに失敗しました。この思想ほど、机上と現実とのかい離が激しかったものは史上無かったでしょう。
 しかし失敗が明らかになった今でさえ、共産主義のベールの力を信じている人が多くいます。それも知識人に多いです。今少しずつ、それを取り除いた歴史が明らかになりつつあります。中国を考える時、「とにかく社会主義の国だから」という話になって真実が見えません。社会主義とか共産主義は、とてつもない装飾を施します。ちょうど、ロックバンドの恰好をして歌えば、女の子が「キャアーキャー」言って、今までの普通の歌謡曲でも「バラード」と呼ばれるのと似ています。社会主義であることを除いてみていく必要があります。


現在の中国経済が抱える問題点。
(1)輸出が前年割れで振るわない。
(2)各企業が過剰設備を抱えている。
(3)効率の悪い国有企業が多いが地方政府の思惑などが絡み統合が進まない。
(4)賃金を政府が年々強制的に上げているために製造コストが高くなり競争力がなくなっている。
(5)高付加価値製品の開発が進まない。
(6)人民元の先安観があり、元安が進みやすい。それを支えるために大切な外貨準備を使っており、不安が増大している。
(7)党幹部や国営企業が資金を海外に逃がす、資金逃避が起こっている。
(8)周辺国との領土や海域をめぐる争いがある。
(9)少数民族を圧迫しており、海外からの非難がある。またテロの可能性が高い。
(10)過剰な軍事費が成長を抑制している。
(11)不動産への過剰投資が限界にきている。
(12)AIIBを創設したがノウハウ不足でうまくいきそうにないこと。
 これらの問題は前代の胡錦濤指導部の時からあったものが多いです。しかし彼らは何とか「だましだまし」うまく運営していました。しかし、現指導部になると、はっきりとした形で顕在化しました。これらの問題をここでいちいち見ていくことはきりがないのでやめます。どれをとっても根が深く、解決が難しいものばかりです。今の指導部がうまく処理できるとは思えません。中国攻撃本みたいな内容になりましたが、素直に見たつもりです。中国や指導部への悪意はありません。


 日本への影響は?世界への影響は?
 リーマンショックでは、強かったのが円とスイスフラン。弱かったのは、新興国・資源国の株、通貨でした。意外にも金も下落しました。
 中国ショックではどうでしょう?
 通貨では、スイスフラン、ドルは強そうです。難しいのが日本円です。地理的に近く、東アジアという同じくくりに入るからです。一昨年夏は円高になりました。小さいショックなら円高という経験則は続きそうです。大きめの時はわかりません。
 株では、日本・韓国・東南アジアが暴落。ドイツが大幅下落。米国の下げ幅が一番小さいと思います。下げ幅の大きい日本株に目が行くところですが、その時は今まで通りの方針で、米国株のデフェンシブ銘柄を買う予定です。


以上チンギスハンでした。
つたないレポートをお読みくださりありがとうございます。
みなさまのよい投資を!


追伸
中国経済に関する本をずいぶん読みましたが、ポジションが偏っているものが多くて残念です。いい本があれば教えてください。私的には、「長谷川慶太郎」さんのご意見が、的を得てると感じます。


お願い
下の米国株の看板をクリックしていただければ、点数が上がるのでうれしいです。
よろしくお願いします。

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