チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

2017年の展望(3)、ドル円を占う。

米国株投資家のみなさんこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
今日の日本百名山は、美ヶ原です。(2034m)高山らしくないけど、登りやすいので、高い山の苦手なうちの奥さんでも登れるでしょう。

       

さて、昨日まで2017年の米国株の展望の記事を載せてきました。昨日の記事の最後に「ドル円の予想」を載せたのですが、「ドル円をもうちょっと踏み込んで予想して」というリクエストをいただきました。私も得意ではないですががんばって一緒に考えましょう。


はじめに 「高金利の通貨は下落する」
 という通貨の基本原則があります。高金利通貨は金利で得しても、通貨の下落で相殺するので結局得にはならないというものです。確かに少し前に流行した、ブラジルレアルは公定歩合が十数%でずいぶん得なようでしたが、結局1レアル60円台から30円台に暴落してしまいました。私も所有していました。危ういところで売り抜けました。勉強不足のせいです。15%の金利と言われると得な気がするんですよね。自分が経験して今はこの理論を信じています。下はブラジルレアル円チャート(楽天証券)

    

 従って金利が高いというのは本来は、インフレとセットになっているので通貨高の原因にはならないはずです。しかし、そうはいってもみんなが信じやすいですからドル高の理由として説得力はあります。さらに、ドルは基軸通貨という特別な存在ですから、この原則が当てはまらない可能性もあります。


 日米双方の通貨を左右する要素を考えていきます。
(1)日本の貿易収支は黒字化、経常収支も拡大が続く見通し。円高要因。
 2016年の日本の貿易収支は3兆7千億円の黒字見通し。(日経新聞、日本貿易会)原因は輸入の発電用燃料の価格低下。2017年は輸出も増加見通し。3兆5千億円予想。
2016年の経常黒字は18兆5千億円と巨額。2017年も拡大予想。化石燃料の価格安定は続きそうですからこの要因は続きそうです。下は世界経済のネタ帳より。

(2)日本企業の活発なM&Aはドル高円安要因。
 大手企業の海外企業の買収が活発です。昨年夏のソフトバンクの「アーム」社買収は3.3兆円でした。日本企業の海外M&Aは2015年11兆2千億円2016年10兆4千億円と巨額でドル高要因です。


(3)米国が企業が海外にため込んだお金を還流させる可能性がある。ドル高要因。
 米国企業が海外でため込んだお金は、大口順にアップル2000億ドル、ファイザー1940億ドル、マイクロソフト1080億ドル、GE1040億ドルなど総額2兆6000億ドルあるそうです。これを本国に還流する法案が、共和党とトランプ政権の双方で検討されています。ブッシュ大統領の時は半額が還流したそうです。半額として1兆3千億ドルと巨額でドル高要因です。

(4)トランプ政権の口先介入は円高要因。
 中国に対して「為替操作国」認定を表明しています。確かに対中国の貿易赤字は巨額です。日本についてはいまのところはっきりとした言及はありませんが、言及すれば円高要因です。


(5)米国が相対的に魅力的な投資対象なのはドル高要因。
 金融緩和でお金はあふれかえっているのに、行き場所がありません。欧州と中国は対象外です。その中で、米国は相対的に魅力ある場所として見られます。市場も巨大で流動性も十分です。ただし、日本も悪くないので、この綱引きは他の国ほど一方的ではないと思えます。


(6)エネルギー価格安定は、日米双方に有利。ニュートラル。
 シェールオイル、ガスの潜在的供給力は、エネルギー価格の頭を押さえています。さらに対中東政策に余裕が持てるので米国に有利です。日本も経済発展、貿易収支ともに有利です。


(7)ロシアとの関係改善は世界経済にプラス。ドル高要因
 ロシアとの関係改善が進めば、イスラム国やシリアなどへの対応がしやすくなり、不安定要因が減り世界経済にプラスです。結果リスクオンが進みドル高要因です。一方、東アジアでは、中国、北朝鮮と物騒な国を近くに持つ日本に「地理的リスク」があり円安要因です。


(8)米国の経常収支が安定しているのはドル高要因。

世界経済のネタ帳より。改善傾向が見られます。少なくとも大きく悪化する懸念は少ないです。投資できる安心感を生むのでドル高要因です。


(まとめ)
以上まとまりは無いですが各要因を列挙しました。
ドル高要因が多い感じですが、すでに現在が購買力からすると(85円~90円と自分は考えている)25%~30%程度ドル高円安に振れていると思われるので、今後さらにどこまでドル高円安になるかは未知数です。
あえて占うと、(根拠がないので占いです)2017年中のドル円の上限下限は
①円安に振れたとき 135円まで。(90円×1.5倍)
 米国のインフレが顕著になり利上げが予想の3回より多いとき。またはトランプ政権が「ドル高」政策をとるとき。
②円高に振れたとき 102円まで。(85円×1.2倍)テロや戦争などを除く。
トランプ政権がドル安を望んで日本の為替誘導を批判したとき。
と占います。
 理論的にはドルは高金利に向かっていてインフレ傾向なのでドル安円高になるはずですが、諸条件が当面のドル高を示唆しているので90円を割るようなドル安円高になるのは(もしあっても)2018年の11月の中間選挙以降だと見ます。
答えになっていませんが、この辺にしたいと思います。


以上いつも通りつたない記事をお読みいただき感謝しています。
みなさまのよい投資を!


お願い
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よろしくお願いします。

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