チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

石油株は第二のたばこ株になるか?石油株投資は息長く続けたい。

 米国株投資家のみなさんこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
 どうやらFRBが金利上げをしそうです。「トランプにごちゃごちゃ言われる前にやれるときにやっとけ」みたいな感じで、内部が結束したようですね。そうなると金融株が勢いづきますね。私はMET(メットライフ生命)を少し買いました。
 さて、今日は、前回検証した、石油銘柄についてもう少し掘り下げて見てみたいと思います。


 石油の地位の低下。
 20世紀は「石油の世紀」と言われました。オイルショックは世界を動かしました。、石油を原因にして争いも起こりました。エクソンモービルは時価総額1位でした。
 しかし、その地位にも変化が起きています。①天然ガスなどエネルギーが多様化した②ガソリンの消費量が少ない車が増えている。③電気自動車も出そうだ。④石油が取れる地域が増えた。特にシェールオイル。などの原因で相対的な地位は低下中です。
 WTI先物価格チャートです。10年 楽天証券。

2015年を境にして、価格レンジが90ドル中心から、50ドル前後に変わっています。
 去年の1月の26ドルが底になっています。歴史的な安値になった背景にはサウジなど伝統的な産油国が、減産を見送って供給過剰を放置し、原油価格を下げてシェールの絶滅を図ったことも大きな原因です。でもサウジの狙いどおりにはなりませんでした。一部のシェール大手の会社は技術革新でコストを下げ生き残ったのです。OPECの完敗です。
 あとオバマ政権も、クリミアへのけじめとして、原油を下げてロシアに報復する意図も影響していたでしょう。


シェールオイルの生産コストは技術革新で下がっている。
米国で盛んなシェールオイルの生産がカギとなりそうです。2016年のノルウエイの会社の調査で米国のシェールの埋蔵量は2640億バレルで世界一位だそうです。
世界における、シェールオイルの分布(2013年)

かなり世界各国に幅広く分布しています。残念ながら日本にはないです。ロシアなど既存の原油生産が盛んな国の場合は開発意欲は無いでしょうが、中国などは石油が足りないので開発に熱心だそうです。いずれ、生産が増えるでしょう。
 米国の埋蔵量は580億バレルと言われていました。(2013年)これから調査が進むにつれて、採算の可否は別として、世界中で埋蔵量は増えるでしょう。つまり、心理的には過剰感があります。実際には各国でシェールオイルが採算にのり生産が盛んになるのは相当の時間を要すると思いますが。
 
 シェールオイルの生産コストは40~60ドル。
 シェールオイルの採算ラインについては諸説あります。現在進行形で下がっているからでしょう。優良企業で40~50ドル、中小で50~60ドルが目安ではないでしょうか。
 リグが大幅に減っても生産量はほとんど減っていないことから、量を支配しているのは少数の優秀な会社であるようです。ですからシェール企業の数が減っても、生産量は減らないし、生産コストの平均はむしろ下がっていくことになります。ただ賃金コストの上昇はコスト上昇要因です。


昨年の最安値のバレル26ドルを起点に考える。
 石油価格については、以前の高かった時の記憶は消し去った方がいいと思っています。これからは、昨年の2月の26ドルを起点に考えるようにしています。そうすると現在の52ドルは2倍ですから結構な上昇と言えます。これからの原油価格の予想ですが、大方の予想のように40ドルから60ドルのレンジで動くと思います。もし、60ドルを超えて上昇するとなると新たな局面ということになります。
 しかし、むしろ、供給過剰により今年中に50ドルを割り、40ドルに接近して下げる可能性も高いです。今はOPECの減産合意も予想を裏切ってでき、ロシアなどの非OPECも減産に参加し、(量はわずかですが)、しかも減産の達成率も90%と出来すぎな状況です。全部の好材料がそろってこの価格ですから、少しのバランスの変化で50ドル割れは十分あり得ます。


 この夏、1バレル45ドル位になったとき石油株はどこまで下落するか?
 昨年のバレル26ドルの底値以前のことを考えないとすると原油価格が45ドルくらいになった時に果たして、石油メジャーの株価がいくらになるのかが知りたいです。
 もし、「もう石油は終わりだな」と考える人が多ければ、かなり下げます。

 

CVXシェブロンの2年チャートです。原油価格に敏感でXOMより動きが大きいです。
2015年2月の安値が80ドルです。その価格は割らないと思います。私は90ドルくらいまでは押すと見ています。弱気派が増えてしっかり下げてくれるのが理想です。その時は買い場になります。
 その後50ドル周辺で原油が推移して、それでも石油会社がきちんと利益を上げられるなら石油株はいい投資対象となります。第二のたばこ株になるかもしれません。


今日のまとめ
(1)石油は生産過剰で価格は新しい局面に入っている。
(2)40ドル台に下落したとき石油株がどの程度まで下落するかが今後の指針になる。
(3)45ドルくらいの油価で石油会社の採算がどうなのか見守りたい。
(4)石油産業の未来は、決して明るいとは言えないが、参加者が必要以上に悲観的になればいい投資対象になると考える。


 私の石油株の投資方針
①銘柄はXOMとRDSシェル。配当狙い。永久保有。売りもできる方はCVXも値動きが大きく有望です。
②押し目は少しづつ拾っていく。原油価格が40ドル台の株価下落時には大きく買う。


以上です。みなさまの何かの参考になれば幸いです。
みなさまのよい投資を!


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