チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

米国株はまだ買える水準かそれとも割高か?

 米国株投資家の皆さんこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
やはり、利上げで一服感がでて、今まで上げていた金融株を中心に利確に押されて少し下げていますね。保険株の追加投資はもう少し様子をみて下げたら買います。
 さて、トランプ以降金融株などは30%強も上げてきました。米国株は割高なのかどうかを検証したいと思います。長いですがどうぞお付き合いください。


 今の米国株が高い水準にあることは誰にも異存はないでしょうから①「まだ買える水準」②「STAY」③「売り」かで考えていきたいです。
 投資スタイルは個人個人によって違います。割高かどうかの判断はスタイルによって違います。私は永久投資の立場です。売りはしませんので、損得は関係ありません。ですから①の「まだ買える」と考えています。その立場で述べていきます。

 上記はS&P500の5年チャートです。(SBI証券)
2012年の夏から75日平均線の上で推移してきて、2015年夏の中国ショックと2016年初めのサウジショックで割っています。6月の英国ショックで近づき、トランプで下げそれから、力強く上昇して今に至っています。確かに75日線からでもかなり上に位置しています。「少し高すぎる」「上がりすぎだ」と考える人が出てもおかしくありません。市場参加者たちは、たいてい短気で、かつ心配性ですから、「下がる前に売って利益を確定しておこう」という人が増えていることは確かでしょう。そういう方々にとっては、今回の利上げは、「一つの区切り」であり、「1つの目的の達成感」です。そう考える人は多いでしょうから当面調整する可能性は大です。だから買いあせる必要は全くありません。

 

 しかし私はそう大きな下落はないし、長期的には上昇していくと考えています。それは、局面が変わったと考えるからです。上記は原油価格WTIの5年チャートです。(楽天証券)以前のバレル90~100ドルから50ドルを中心とした動きに代わってきています。そうです。シェール革命の影響です。技術向上により米国のシェールオイルの生産価格が下がり、原油上昇時には、リグが増えて油価の上昇を抑えます。原油下落時には、確かにリグ数は大幅に減りますが、生産量は数%しか減少しません。つまり、採算性の悪い中小業者がつぶれて、強いのが残っていくわけです。サウジのシェール業者イジメは失敗に終わりました。確かに、中小業者はいなくなりましたが、見方によっては、足手まといの弱者が淘汰されただけです。2月には、エクソンもシェール油田を買収しています。シェールの採算ラインは情報が錯綜していますが、40~50ドルにあるようです。したがって、原油価格は今後数年は60ドルを超えるのは難しいと予想します。協調減産も、45ドル割れを防ぐのが精いっぱいと見ます。


 お金の流れが変わった。
 原油を筆頭に資源価格が低迷(安定?)することで、今までの先進国→資源国のお金の流れが変わりました。今までは、せっかく稼いだお金も、資源国に流れ、サウジの王族たちは目もくらむような生活をしていました。サウジの王子の自家用ジェット機には、大理石の風呂までついていると先日テレビでやっていました。王様の専用タラップも話題になりました。
 
 おごれるもの久しからず。
 原油価格低迷で金欠になったサウジが、手持ちの株を売却して起こったのが、昨年1月のサウジショックです。売りを請け負った投資銀行たちは、ちゃっかりその何倍もの、「空売り」をして儲けたそうです。(こういうことがあるので情報やムードに流されて損切りすると、失敗しますね。)中心人物のムハンマド副皇太子は、ソフトバンクの孫さんと、共同ファンドを運営していますから、今後は、ソフトバンクも投資銀行より早く、その手の情報を活用するかもしれません。 


 資源安定で得をするのはどの国のどの人たちだ?
 資源国に流れなくなった分のお金はそのまま先進国にとどまることになります。そのお金が一番大きいのは何といっても米国でしょう。原油の最大の輸入国から、ほぼ自給できるようになったのですから。お金は米国、日本、欧州に滞留します。その中では、まず大企業、それから富裕層に集まるでしょう。(日本の企業には200兆円が溜まっています。投資家にはちょっぴりしか分けようとしませんが。)
 かれらは、不要不急のお金を投資で運用しようとするでしょう。ですから、投資対象はすべて買われるはずです。最近、株も金も上がっていることを、不思議な現象と言っている、アナリストがいましたが、有り余るお金持ちは、株も買えば、当然金も買うでしょうから当たり前のことです。
 
 一番の投資対象は、先進国の株式。
 先進国にお金がたまり先進国が豊かになります。(偏りは無茶苦茶あるけどトータルとしては)その中で先進国の株式が買われるのはごく当然の流れです。その中では①米国②日本・欧州という順番に買われます。この流れは当分続くと見ています。


 PER15を守っているといつまでも買いを見送ることになる。
下は銀行インフォというサイトです。割安水準は15以下になっています。これから見ると、米国株は微妙なところです。yahoo financeでS&P500のPERをみると23.6でした。下の表の基準では割高ということになります。

 はPER25でも銘柄によってはOKです。
 私の投資は売買益を目的としていません。配当を目的とした永久投資です。ですから、将来安くなっても損をするわけではありません。「より安く買えたのに。」というだけです。ですから「高値掴み」がいやか「買い逃し」がいやかの天秤になります。究極の選択をするとPER25で配当3%ならぎりぎりOKです。


まとめ
1 先進国にお金が滞留している。
2 だから先進国の株はどうしても高くなる。
3 大幅に安くなるのは当分難しいと思う。
4 自分としては、高値圏にあるとは思うが割高とはいえないと思うので、買える銘柄を選んで少しずつでも買っていきたい。
5 買いのタイミングは、それぞれの投資家のスタンスによる。


長い文ですがお読みいただきありがとうございます。皆様の何かの参考になれば幸いです。みなさまのよい投資を!


訂正とお詫び
先日の記事で、バークシャーとNYダウの比較チャートでDOWダウ・ケミカルのチャートになっていました。差し替えました。申し訳ありませんでした。


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