チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

雑誌等であおりまくりの日本株の買いはアリか?

                                           

 メリークリスマス!(ちょっと早いけど)
 米国投資家の皆さんこんちには。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。


 近所にコーヒーを飲みながら本も読める書店があるのでそこで書いています。
 さて、書店では新刊の「ネットマネー」とか「日経マネー」とか「ダイヤモンドザイ」などの投資雑誌の新刊が並んでいます。去年の今頃は必死になって読んでいたなと懐かしく思いました。今年、日本株に投資もしました。買ったのはトヨタ、三菱銀行、第一生命、・・・などです。かなりの額を買いました。結果は、あまりの値動きの激しさに辟易として、少しの値上がりで売却しました。後悔はしていません。そして、日本株は自分の永久保有のスタイルには合わないと判断して、米国株の勉強をはじめ、仕入れながら今に至っています。
 今は日本株は一株も持っていませんが、日本株をだめだというつもりはありません。ドル転しなくていいし、情報は多いし、また値動きが激しいので売買の得意な人にはむしろ都合がいいかもしれません。あくまで自分のスタイルに合わなかっただけですので今日の記事はニュートラルに見たつもりです。


 さてくだんの専門誌や週刊誌では今盛んに日本株を買い時だと煽っています。本当に買い時なのかを米国と比較しながら検証したいと思います。米国専門の方はお気楽にご覧ください。


  日米のチャートは似ているが中身は?  (by Let's Gold)

  トランプ以降は非常に似ているように見えます。現在どちらもRSI(14)は80オーバーの買われすぎを示唆しています。PERは日経225が19.58 NYダウが18.16で割高と一般に判断される20以上の領域に近づいています。


今世界で投資できる市場は日米しかない。
 という現実があります。従って投資マネーは米国に押し寄せ、そのミラー版である日本にも押し寄せるのは当然の流れでしょう。


 日米の株価を押し上げた原因を整理してみます。
<米国> ①トランプ政権が減税、公共投資、金融規制緩和をしそうだ。
     ②それに伴い、国債増発が見込まれる。→長期金利上昇
     ③金融機関の利益拡大が見込める。
  今回の株価上昇の主役は構成比の大きい金融機関の大きな上昇があります。
  
<日本>  ①トランプ政権の政策期待。
     ②米国の金利上昇と将来の金利差拡大見込みによる円安。
        ③円安による輸出企業の業績向上
   金融機関が米国以上に大幅上昇して相場を牽引しました。
 日米の同じところと違うところ
   株価は同じような動きをしていますが、内容的に見るとかなり違います。
 (同じところ)日米ともに実際の実績より期待感の部分が大きいところ。
 (違うところ)トランプの政策は米国に対するもので日本に対しての恩恵は直接的では
        ないこと。例は減税や規制緩和や公共投資は日本の話ではない。ま  
        た長期金利も日本では上昇していない。
 (検証) 以前レポートしましたが、最も値上がりの大きい金融銘柄では、米国で最も上昇率の大きいGSで30%ほどですが、日本のメガバンクではそれ以上の上昇となっています。実質の恩恵の大きい米国よりも直接恩恵のない日本の方が上昇しているのは奇怪です。それまで必要以上に売り込まれていたということでしょう。「気分的なもの、ムード」が大きく作用するのが東京市場の特色と言えます。


  
 買いに入るにはグッドニュースが多すぎる。だから今は買いのタイミングではない。
 さて、今は買いのタイミングでないと思うのは、上げの理由の実効性に問題がある点もありますが、それはひとまずさておき、好材料が多すぎる点です。このブログをお読みの方ならもうご存知でしょうが、愛読のジェレミーシーゲル博士の研究により、
①高成長だと思われている銘柄は、その実力以上に期待が大きいので結局パフォーマンスが悪い。②期待が低い不人気銘柄(高配当株)はその期待の低さゆえに市場平均を上回る利益を上げる。が立証されています。私の投資の理論的支柱です。
 そうすると、今の日本株の置かれている立場はまさにこの高成長期待銘柄です。好材料に取り囲まれています。


 グッドニュースは織り込まれてしまうと、バッドニュースに変わる可能性がある。
 上記のグッドニュースが今どれだけ株価に織り込まれたかは評価が分かれるところですが、かなり織り込まれた段階だと感じます。そうすると、その好材料を基にした買いはもう根拠がありません。米国の利上げが予定通りでなかったり、将来の利上げ回数の見込みが下方修正されたらたちまち、バッドニュースに早変わりします。トランプのカードのように、表と裏が入れ替わります。グッドニュースばかりの今の局面は、(だからRSIが80以上もあるのですが)悪く変化する要素が多すぎます。これが今が買いタイミングではないと考える理由です。でもこれは長期的な保有を目指す方の場合の話です。短期間で売買される方や、個別の銘柄を研究していらっしゃる方あるいは日経平均採用銘柄以外の銘柄には当てはまりません。


  バッドニュースが出てきたときに買いを考えても遅くない。 
 もし、雑誌のいうように日経が25000円になるにしても、一直線に上昇するわけではありません。特に今回はトランプ政権が発足してみないとわからないことが多すぎます。


 トランプをなめたらひどい目に合う。
 トランプの登場から大統領選そしてこの株高。専門家やマスコミの意見が外れすぎます。だからこれからもトランプについては意外性はつきものだという理解がいります。発足するまでは期待感と高揚感で他が打ち消されていますが、実際の政権運営に入ってからは、リアリストだけに、かなりの波風が予想されます。それらは、すべて今まで織り込んだプラス材料を打ち消す要因になります。ここ数年で日経平均25000円を達成するにしてもその過程では相当のアップ&ダウンになるでしょう。好材料を織り込んだ時にインしておけばこれらの下落時に耐えられなくなって売ってしまうかもしれません。


 本格的な買いはバッドニュースが出てくるのを待ってからでも遅くない。
 現在ではバッドニュースがどのタイミングでどのくらいの大きさで出るかはわかりません。しかし、今のように高値圏にある状況では、小さなバッドニュースでも反応して売りを浴びることになります。ヘッジファンドは上下させるのが大好きだからです。そして、東京市場は外国人の売買が60%強と最大の勢力です。上げるだけ上げたあとは逆に少しの材料でも大いに売ってくることが予想されます。(NYよりも東京の方が実体がわかりにくい分売り崩しやすいと思える)
 どれくらいの規模のバッドニュースで買うかは判断が分かれます。
 長期投資の場合は、長期移動平均線やRSIを参考にしながら「割高」を避けて買うのがいいと思います。またさらに買い得の時にも買える余裕を残しておくのがいい作戦だと思えます。この1年半でも昨年8月の中国ショック、今年2月のサウジショック、6月の英国ショックと3回も大きな買い時がありました。


<今日のまとめ> 差し出がましいですがよろしければご参考にしてください。
 1 日本株の買いはRSIなどの指標をチェックして過熱した局面は避け
   るのが無難。現在はRSIは80強と過熱状態。
 2 今は好材料が多いが、政権発足後はバッドニュースも出てくる可能性が高い。そ 
   して、好材料は織り込み済みなのでバッドニュースには素直に反応して下げる。
 3 買いは下落時に買うことを想定して少しずつ買う戦略が有効。
 ただし、あくまで私の意見ですから、売買はご自身の判断でお願いします。


以上チンギスハンでした。
みなさまのよい投資を!



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