チンギスハンのブログ。米国株、永久投資。

米国株高配当安定株に永久投資します。地方在住60代で今年3月リタイヤします。年金が少ないので米国株投資で月10万円の配当を目指します。以前の投資で増やした資金で少しずつ買っていきます。一緒に意見を交換できたらうれしいです。

トランプ改革はうまくいかない可能性が高い。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。


 昨日急きょレポートしたIBMですが、161.69ドル▼8.36ドル(▼4.92%)と急落しました。保有していらっしゃる方の中にはご心配な方もいらっしゃるでしょう。しかし、私は長期的には問題ないと思っています。
 長期的に仕込もうとすると、そういつも安値で仕込めるとは限りません。結果として、少し高値で仕入れる場合もありますが、そんなときは配当をもらいながらゆっくり待てばいいと思います。会社の内容には問題ないわけですし。


今日は、今年後半にかなり下げるシナリオを検証してみました。


 長期的な視野で現時点を見ると。
 さて、昨年の11月以降トランプ政権への期待で米国株は上げてきました。トランプがいくつかの派手な公約を掲げたからです。
(1)しかし現実的には何も進んでいない。
 大幅減税や金融の規制緩和、大幅な公共投資、オバマケアの代替案など、何一つ実現化していません。議会が反対するからです。議会も共和党が多数派ですが、一枚岩ではないようです。議会共和党の協力なしには、前に進みません。
(2)共和党内部の対立に加えて、政権内部の対立も深刻そうです。
 内部に対立があるという報道がある時点でまずいです。
 歴史を見ても、初代王朝の初期は、協力した将軍が力を持ちますが、次第に官僚に置き換えられます。豊臣政権でも、福島正則たちと石田光成の対立は結局豊臣政権を滅ぼしました。
(3)改革を進めるためには、より強力な体制が必要だ。
 改革にはより以上のエネルギーが求められます。体制を維持しようとするグループが抵抗するからです。トランプ政権はそのようなパワーをもっているようには見えません。


 彼の唱えるいろいろな改革や変更はうまくいかない確率が高い。
 というのが私の見かたです。


 改革というのはもともと確率が低い。
 私たちは、歴史をうまくいった側から見ます。だから、歴史で冒険の上、成功した人を知ると感動します。
 しかし、こと改革となると、古来、西洋、東洋、日本を見ても、うまくいった確率は、とても低いと思います。
 私たちが習った、公地公民や班田収授という改革を取り入れようとした、天智天皇の息子は壬申の乱で「反改革派」の大海人皇子に敗れています。大海人皇子は絶大な人気があったそうです。反対に天智天皇の方は天智という最低の嗣号をつけられました。 
 必ず習わされる、江戸時代の3大改革も、全部失敗というのが、専門家の定説だそうです。中国でも「改革派」は左遷されて寂しく死ぬのが通例です。西洋はよく知りません。


 改革初期には、期待値が高まる。
 しかし、改革は「高揚感」がありますから、ぶち上げた当初は、人気があります。徐々にしぼんで、みんな現実に帰るわけです。


 結論
1 改革は失敗の確率が高い。
2 しかし、人々は期待しやすい
3 徐々に冷めて現実に帰る。


ダウのチャートを見てみます。5年です。月足。(ヤフー)

 2015年からほぼ2年にわたる低迷と、トランプ以降の急上昇が見て取れます。そしてこの3月から少し調整に入っています。FRBメンバーの発言に「米国株は高い」というのがありました。実体のない急上昇を危惧したのでしょう。
 それならいくらなら、「適正」と彼らは見るかということですが、私は、52週線の少し上の辺ではないかと感じます。過去を見ても、長期線の1000ドルくらい上は普通です。だから、今に当てはめると、19500~20000ドルの範囲なら妥当とみるのではないでしょうか。昨日が20400ドルですから、ほんの少し下です。


 市場は短気だ。
 しかし、市場はかなり短気です。なかなか進まない政策にしびれを切らせてしまい、「過剰な期待」が「なーんだ」に変わると、今度は「巻き戻し」の可能性があります。その時はトランプ前の、18000ドルを目指すのではないかと考えています。
 そしてその時期は、政策が進まないことが表面化する、今年の後半ではないでしょうか。


 いい買場がくる。
 市場が短気であればあるほど、長期投資家には有利になります。
 私は、この夏の下げは、FRBの早めの引き締めにより、バブル化懸念がなくなり、したがって、上を抑えられ、したがって、下落幅も小さい。という予想をしていました。
 しかし、大統領府と議会の対立などが明らかになると、「感情的になった市場」は「より大きく失望して」より大きな下落もあるかもしれません。


今日はPM(フィリップモリス)の決算発表があります。高嶺の花のPMですが、さてどうなるでしょう。


以上いつもながらまとまりのない記事にお付き合いくださりありがとうございます。
皆様のよい投資を!


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