米国株投資家のみなさんこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
いやーNYは、１２連騰ですね。こういう場面に立ち会えるとは。しかし、高値圏であることは確かです。強気ムードに流されずに、冷静にそして基本に忠実に割高でない銘柄に投資したいものです。

　さて、今回はシニアのための安全で失敗しない投資術。NO3で株式投資編です。

１　VTを使う方法。
　株式に投資するにあたり、リスクを分散することを考えました。①投資の時期を分散する。時間軸分散。②地域を分散する。
　そう考えると、NY上場で世界中を網羅した、バンガードのVTというETFがあります。
VT　64.77ドル配当2.32％経費率0.11％時価総額95.5億ドル（2／28yahoo)
いい点　①世界を網羅している。従って地域分散ができる。②ドルコスト平均法で購入すれば時間分散も可能。③値動きが比較的ゆっくりしている。
不満な点　①配当が高くない②配当を月１０万円（税抜き）受け取るには6465万円の投資が必要。
　今でもいいETFだとは思っています。しかし、そんな時素晴らしい本に出会いました。
ジェレミーシーゲル博士の「株式投資の未来」という本です。

２　シーゲル博士の教え。たくさんの株を持てばリスクが少なくなるわけではない。
　私は、勘違いしていました。なるべく広い地域から、多くの銘柄を所有すればリスク分散になると安易に考えていたのです。だから、VTでの投資を考えていたのです。
　しかし、博士の研究では
①優良な銘柄はその他の銘柄よりも成績がよい。
②したがってS&P500では、新入り銘柄が足を引っ張ること。
③高成長とみられる銘柄は、期待に応えられないことが多く平均としては成績が良くないこと。
④タバコや日用品などの地味な銘柄は、期待が低いので安く購入でき、結果としての成績はいいこと。
⑤高配当銘柄は、再投資の複利効果により成績がよいこと。
⑥８銘柄くらいでも十分なこと。
⑦でも実際の運用としては半分くらいはETFでの運用がお薦めなこと。

３　少ない銘柄で大丈夫。
　というのは、全く「目から鱗」でした。でも冷静に考えてみれば当たり前のことです。例えば、薬品業界で、JNJやファイザーなど上位５社だけがだめになって、中小だけが生き残るということは考えられません。むしろ逆になるのが資本主義です。ファイザーの配当は3.74％もありますが、VHT（バンガードヘルスケアリート）の配当は1.42％しかありません。ヘルスケア分野は、全体を買うより、JNJとPFEなど上位銘柄だけを買う方がリスクには強いことになります。
　当方はシニアなので、デフェンシブな分野からそれぞれ2社くらいを買えばちょうど10銘柄ほどになります。配当も3.8％くらいになります。それでリスク分散ができているなら、ぴったり目的にかないます。

４　投資対象はまずは米国中心に、あとはお好みで欧州、日本を加えればOK。
　世界の株式市場の国別シェアは、（私のインデックスより、2017年1月）

となっています。まずは米国ということになります。米国の利点としては
①市場が大きい。流動性が高い。
②時価総額10兆円以上の企業が多い
③これからも発展が見込める。（先進国の中では人口が増えるから）
④株主を大切にする長い歴史がある。
⑤配当性向が高め。
⑥連続増配企業が多い。
⑦日本の次に情報が得やすい。
⑧日本の証券会社から買える。
⑨地理的リスクが少ない。
⑩欧州の株式も購入できる。（シェルやユニリーバを買ってます）もちろん日本の優良企業もADRで購入可能。でも東京で買う方が手数料が安いです。
⑪高値づかみしても、時間がたてば買値以上になる。
反対に欠点は
①手数料が日本株より割高。
②市場が開いている時間が夜になる。
③情報が日本より少ない。
④配当の源泉税を取り戻すのに確定申告が必要。
⑤為替リスクがある。

総合的に見て、米国市場が優れています。
米国を基準にしてより有利な企業があれば、他国もNYで買います。

まとめ
１　投資対象の市場は米国を中心に、欧州、日本で十分。
２　対象銘柄は10程度で大丈夫。もちろん多くても構わない。
３　ETFもいいが、個別銘柄の方がより投資額を少なくできる。

以上です。みなさまの何かの参考になれば幸いです。次回は、具体的な銘柄選びと買う時期についてです。

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